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雨期ならぬ「冠期」の到来

 夏場に入ったサンパウロ市では9日から10日にかけて局地的な豪雨となり、ボン・レチーロ区では水嵩が40センチになって道路に溢れました。道路に溢れた水はなかなか引かず、冠水した道路は11時間にわたって通行止めになりました。冠水道路は泥にまみれ、空き缶やペットボトル、ゴミ袋などが散乱していました。
 降り始めから10時間あまりで43.5ミリを記録した同区の雨量は、他区の4倍。同区に30年近く住んでいるというアウグストさん(81)は「(冠水は)もう慣れっこだよ。雨が降ったら長靴を履いて、パンを買いに行くだけだ」と諦め顔。サンパウロ市では雨期の冠水対策が指摘されているが、一向に対策が行われる様子はなく、市民は「冠期」に慣らされたようです。