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知事選を制した野党、PSDBに過半数近い支持

 31日の大統領決選投票でジルマ前官房長官が当選、敗北を喫した野党PSDB党ですが、13日に行われた連邦直轄地(DF)と8州の知事決選投票選ではゴイアス、ロライマ、アラゴアス州を新たに獲得、第1回目の投票で獲得していたサンパウロ州、ミナス州の主要州と合わせ計8州を押さえました。
 得票率47.5%、有権者数にして6450万人というPSDB党への支持は、カルドーゾ前政権下で達成した前回選挙(43%)以来の快挙。政策協定を結び同盟関係にあるDEMも合わせると、2党で10州、得票率では過半数(52・3%)を占め、ジルマ新政権の独走を許さない体制が出来上がりました。
 今回、知事選で不振だった与党は、PT党が得票率15.7%で前回選挙から2.2ポイントの微増。最大与党のPMDBは前回(22.8%)から大きく後退し15 .3%を得たのみでした。東北ブラジルの支持が厚かったPSB党は14.8%でした。
 一方、来年1月に発足するジルマ新政権は、国会では下院の503議席中311を与党議員が占め、ルーラ政権の支持議員も含めると民主化以来最大の402人という勢力となり、順調なスタートを切ることになります。