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盗難被害が多い国、ブラジル世界2位

 英国小店舗特別調査機構が行った世界の商業店舗の調査で、世界で一番盗難被害が多いのはインド、ブラジルがモロッコと並んで2位という不名誉な結果が出ました。この商業店舗盗難調査は、09年7月から10年6月までの世界各国の商業連盟からの報告をまとめたもので、ブラジルは39億レアルの盗難届けが出されています。
 ブラジルで調査に参加した店舗はあらゆる分野の2万9132店舗(37のチェーン店も参加)。全国各地からの報告を基に盗難の被害状況を調べています。ブラジルの被害報告を見ると、32.8%の店舗が被害に遭っており、客による万引き被害は43.4%、従業員によるものが7.6%、その他は卸業者や売り子のタイプミスで、売上総額の16.2%に達しています。
 昨年の同調査と比較して分かることは、調査した世界40か国で盗難件数が増えているのはブラジルのみです。ブラジルの治安の悪さが改めてクローズアップされる結果になっています。