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銀行警備員が顧客に発砲

 サンパウロ地元紙の報道によると、6日、サンパウロ市内のブラデスコ銀行で警備員が顧客に向けて発砲、重傷を負わせる事件がありました。心臓ペースメーカーのために金属探知機を通れないという男性(47)の入店を拒否し口論の末、警備員が男性の顔に向けて発砲したものです。弾は顔を貫通し、男性は意識不明の重態になり、後ろにいた人も顔を負傷しました。
 被害者の男性は、病院の証明書を提示して金属探知機を通れないと説明したにもかかわらず、警備員はそれを無視、入店を拒否しました。目撃者によれば、立ち去るよう警告する警備員に対し、男性が従わなかったため発砲したと話しています。
 警備員は殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、被害者の家族は、「黒人で体格も大きいため差別を受けた。事件後に銀行からの連絡もない」と、銀行を告訴すると息巻いています。