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親の7割が「乳児の食育」に誤り

 ブラジル厚生省が乳児(1歳未満)を対象に食事について調査したところ、約7割の親が赤ん坊にとって有害なサルガジンニョ(スナック菓子)などを「食べさせたことがある」と答えたことが分かりました。サルガジンニョ以外にも9%の人がコーヒー、12%が炭酸飲料を与えていました。コーヒー、炭酸飲料に多く含まれるカフェインは、肝臓に負担をかけるほか、乳児に興奮作用をもたらし、不眠、情緒不安定になりやすく、鉄、亜鉛、カルシウムなどの吸収を妨げるといわれます。
 また乳児の消化器官は未発達なため、油分や塩分の多い大人と同じような食事は体に負担をかけ、生後6か月間は完全母乳で育てるのが望ましいとされています。離乳食完了期(1歳〜1歳3か月)でも油分や糖分は控えめにするのが一般的です。
 こうした調査結果を見た小児科医は、「アレルギーや下痢を引き起こすだけでなく、肥満にもつながる」と語り、生活習慣病になる危険性を指摘しています。小さな頃から健全な食生活を行わないと、心身の健康増進と豊かな人間形成はできないようで、乳児の食べ物は大人が考える以上に大切なようです。