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ウリベ・コロンビア大統領が訪伯、駐留米軍増強を説明

 親米右派として知られるコロンビアのアルバロ・ウリベ大統領が訪伯、ルーラ大統領と会談しました。会談は主にコロンビアで計画中の駐留米軍の増強に関して行われ、ウリベ大統領がルーラ大統領に説明、理解を求めました。席上、ルーラ大統領は米軍がコロンビアの国境を越えないことと、増強計画の透明性を要求しました。これに対しウリベ大統領は当然の要望と認めた上で、「あくまで基地の増強で、米軍基地を開設するものではない」と説明しました。
 ブラジルを含む左派政権の南米各国は、域内で米軍の存在感が増すことに警戒感が強く、疑心暗鬼になっています。このためウリベ大統領は中南米7か国を歴訪し、各国首脳と会談、理解を求めています。
 コロンビアでは麻薬取り締まりのほか、左翼武装組織コロンビア革命軍対策として同国内の7基地で米軍の使用権を認めています。米軍増強の中身は、駐留部隊を300人から800人へ増員したいというものです。