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新型インフルによるブラジル国内の死亡者15人

 22日までに、南部のリオ・グランデ・ド・スル州新型インフルエンザによる4人の死者が確認され、国内の死亡者はこれで、累計15人となりました。冬場のブラジルは風邪の流行期にあり、今後も感染者、死者の増加が考えられ、ブラジル厚生省はワクチンの製造を急いでいます。サンパウロ市のブタンタン研究所(毒蛇研究所)でも近く、ワクチンが製造を始める予定です。。
 死者4人の内訳は、ウルグアイアナ市が2人、サン・ボルジャ市とサンタ・マリア市で1人ずつ。5〜40歳の男女各2人で、そのうち1人は妊婦でした。リオ・グランデ・ド・スル州はブラジルの南部でもっとも寒い地域に当たり、インフルエンザにはかかりやすいところです。同州における死者数はこれで、国内最多の11人になりました。
 世界保健機関によると、これまでに世界122か国・地域で累計12万人以上の感染と、440人の死亡が確認されていますが、同機関は17日、今後、これらの統計発表を取りやめると発表しました。蔓延状況からして今後も拡大は避けられず、統計の発表を無駄と判断したためです。