第2回金融サミット（Ｇ２０）に出席したルーラ大統領は、サミットに先駆けて1日、ニコラス・サルコジ仏大統領との会談を行いました。会談には、アモリン外相、マンテガ財相、ガルシア国際外交審議官らも同席、懸案のリオーサンパウローカンピーナス間の鉄道システムについても意見を交換した模様です。
大統領ら一行は、サルコジ大統領との会談後、フランスの高速鉄道ＴＧＶでロンドンに向かいました。ＴＧＶは、日本の新幹線システムとワールド・カップに合わせて敷設予定のリオーサンパウロ間の鉄道システム導入をめぐってライバル関係にあり、両者は売り込みにしのぎを削っています。この日の大統領ら一行のＴＧＶ乗車は、下見も兼ねたものと見られています。
これまで、ＴＧＶと新幹線は売り込みで横一線に並んでいると見られていましたが、今回の大統領一行の試乗で、ＴＧＶが一歩先んじたと見る向きもあります。
