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銛(もり)が頭に刺さるも奇跡の生還

「奇跡の生還」として地元紙が伝えるところによると、リオデジャネイロ市の海中で誤って男性の頭に銛が突き刺さる事故が起きたが、男性は後遺症もなく無事病院を退院出来るまでに回復した、ということです。
 事故は3月末、板金塗装業を営むエメルソン・デ・オリベイラ・アブレウさん(36)が、リオデジャネイロ市北部のイーリャ・デ・ゴベルナドール付近の海中で、同僚2人と水中銃を使って魚を獲っていたときに起きました。アブレウさんが魚に向けて銛を放ったところ、的を外れ岩に当たって跳ね返り、自分の頭に突き刺さってしまいました。銛は、後頭部から右脳に沿って、25センチも頭に突き刺さっていたということです。
 同僚に助け出されたアブレウさんは、意識は正常で、自分で刺さった銛を抜こうとして同僚に止められ、そのまま病院へ担ぎ込まれました。精密検査後、約2時間にわたる手術が行なわれ、無事銛は撤去されました。数ミリの差で脳に損傷はなく、後遺症はないということです。術後の経過は順調で、アブレウさんは自分で食事を採り、シャワーを浴びることが出来るまでに回復しており、近く退院の見込みです。
 執刀したマノエル・モレイラ・フィーリョ院長は、「彼は幸運だったとしか言いようがない。あと数ミリ深く刺さっていたら確実に死に至っていた。脳への損傷はなく後遺症もない。銛が視神経を傷つけることなく刺さったのも幸いした」と語っています。