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11月はドル流出が最高

 オ・エスタード・サンパウロ紙の報じるところでは、11月のブラジルからのドル流出額が71億5900万ドルへ増大し、1999年1月以来(過去10年間)で最高額になりました。景気後退で各企業の業績が落ち込み、その損失をカバーするため本国へ送金したり、外国人投資家が株や債券を売却し利益を確保したり、あるいは多国籍企業が利潤・配当を送金したりしたためと見られています。このほかに外貨建て債務を抱える企業が今後さらにドル高になることを恐れ、債務を先払いしたケースなどもあるそうです。
 同紙は、一連の外貨の現状に対する中銀のこの発表は、外資の流れは改善されていると見ていたエコノミストに冷や水を浴びせているとも書いています。