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ウリベ大統領とチャーベス大統領

 現地での報道によりますと、最近の南米指導者たちに大きな変化が見られます。とくにチャーベス・ベネズエラ大統領とウリベ・コロンビア大統領の動きに注目が集まっています。
 社会主義路線をひた走って来たチャーベス大統領の威信の低下が続き、昨年末の国民投票で敗退(大統領立候補に制限をつけない内容が否決)以降、その傾向はますます強くなってきています。さらに1982年以来行動を共にしてきたバヅエル前国防相が離反したと伝えられています。こうしたことから軍部の支持も失いつつあるようです。
 一方のウリベ大統領は、今月初めにゲリラ組織の手から6年間人質となっていたベタンクール女史(元大統領候補)ほか14人を一発の銃弾を発射することなく解放し、人気は上げ潮にあります。国内有力都市において、ゲリラ組織に人質となっている700人全員の解放を求める運動が高まっており、首都ボゴタ市での集会には100万人が参加したといわれます。