バリグ航空は開発銀行の融資を得て分割売却案に落着き、とうとう解体への道を歩み始めたようです。一方、同航空の競争相手であるTAMとゴール両社の第一四半期決算を見てみますと、いずれも増収増益。バリグ航空のつまづきは、そのままライバル会社に漁夫の利をもたらしています。
まず、TAMは売上16.64億レアル(約913億円、対前年同期24.6%増)、純益1.11億レアル(約61億円、107.8%増)。ゴールは売上8.96億レアル(約491億円、45.9%増)、純益1.6億レアル(約88億円、42.7%増)。企業の競争はどこも厳しいものがあります。いったん業績悪化の道をたどり始めると、とことん谷底へケ落とされることになるようです。