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県会議員の視察団、サンパウロで大ひんしゅく

 サンパウロ新聞11日付けの社会面トップで「県民が泣くお粗末な県議さま」という記事が載りました。テレビの朝のニュースショーでもやっていましたので、ご承知の方もいるかも知れません、この記事は、ブラジルでの使節団の目的が移住者の現状と課題の調査にあったにもかかわらず、日系社会有力者との意見交換会に1時間も遅れ到着、しかも意見交換会を1時間早く切り上げるなど、これでは来泊目的の調査どころではあるまいと指摘、こんな使節団を税金で送り出すなど公費の無駄遣いではないか、と報道したものです。意見交換会は、議員団の目的達成に協力する意味もあり、3時間も予定されていたのですが、わずか1時間で終了、冒頭の挨拶だけで終わってしまった格好になったといいます。
 中には靴を脱いだり、居眠りする議員もいる始末で、これでは「日系人をなめているのか」と怒ったとしても仕方のないことです。ニュースショーのコメンテータの1人は、「移民して苦労された方たちに対し、こんな失礼な話はない。この視察団に加わった県議会議員全員の名前と写真を公開、反省を求めるべきだ」と強い口調で、議員の行動を非難していましたが、ふつうの神経の持ち主なら当然でしょう。
 それにしても、こんな議員先生方を税金を使って送り込む必要があるのかどうか、日本人ももっと考えていいのかも知れません。