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リオで臭い論争勃発

 サンパウロでの報道によりますと、リオ近郊のペトロポリス市の小学校で臭い論争が行われています。論争の原因は、学校側(学校によれば生徒たちが自主的に)が生徒たちに便所掃除をさせたこと。この事実を知った保護者たちが、教育局に「これはけしからん」と訴えたものです。
 学校側は、掃除は生徒たちが自主的にボランティアで行ったもので、体験学習の一環だと反論していますが、保護者たちは教育基本法の「生徒に体罰や強制労働を行ってはならない」という規定を金科玉条に、学校側のやり方を非難しています。要するに保護者側は、生徒の自主的なボランティアではなく、授業中に騒いだり、まじめに授業を受けようとしない生徒に対する体罰だ、と主張するのです。
 この論争、未だに決着がついていないようです。
 ところで、日本ではどうでしょうか。今はどうか知りませんが、筆者が小学生の頃は、持ち回りで便所掃除、廊下の拭き掃除、校庭の草むしりなどを行った経験があります。自分たちで汚したものは自分たちできれいにする、という教育方針だったと思うのですが。時には授業中に騒いだり、宿題を忘れ、廊下に立たされたこともあります。生徒が掃除する姿などは、どこででも見られる風景だったような気がします。
 もっとも、国が変われば教育方針も変わります。ブラジルでは、生徒が便所掃除するなど、考えられないことなのでしょう。これも文化の違い、というやつでしょうか。