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葬儀を狙う窃盗、強盗犯

 ブラジルの邦字紙には、死亡通知と会葬御礼の広告が多く掲載されますが、最近、その広告に遺族の住所が明記されないことが多くなりました。邦字紙の記者によりますと、遺族の住所を掲載すると、弔問客を装った詐欺師や窃盗犯まで訪れ、香典、その他の金品を盗むからだそうです。
 犯人たちは、日系人宅は裕福で、変わった小物やドル紙幣を持っていることを知っており、弔問客のふりをして、言葉巧みに遺族に取り入り、遺族の隙を見て香典や金品を盗んだり、ひどいときは葬儀場や火葬場に行った家族の留守を見て、強盗に早変わりすることもあるといいます。
 日系人の多くの家庭がこうした被害に遭っており、その用心もあって住所を乗せないのだそうです。全く世知辛い世の中になったと、邦字紙の記者は嘆いておりました。