中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

コロナ死者数が一日1,000人超え

 ブラジルメディアによると、報道機関コンソーシアムは9日、新型コロナウイルスによる死者が38,497人(一日の増加は1,185人)、感染者は742,084人(一日の増加は31,197人)と明らかにしました。データはブラジル保健省でコンソーシアムが調査したものです。

 死亡率が高い20地域の内12地区をアマゾン地域が占めています。これはここのところ変わっていません。

報道各社が共同で新型コロナの被害調査

 ブラジルメディアによると、報道各機関が組織した新型コロナ調査共同事業体は8日、一日に849人が死亡、合計の死者は37,312人と発表しました。また、事業体所属の記者たちが各州保健局を調べ、感染者は一日に19,631人で、感染者総計は710,887人と判りました。

 政府の発表する新型コロナ関連の数字が信頼できなくなったとして報道各社が共同事業体を組織、発表数字の透明化を図ろうと活動を始めたものです。事業体の目的は、新型コロナによって引き起こされた死と死の総数がどのように変化しているか、および感染者の推移をブラジル人に提供することにあります。

保健省発表データが2つ

 ブラジルメディアによると、ブラジル保健省は7日、新型コロナ感染関係のデータを発表しましたが、2つのデータを発表し、国民が戸惑っています。保健省は最初、一日の新たな死者を1,382人と発表したのですが、同省の病気を監視している別の部局は525人と発表、死者の合計は36,455人と訂正しました。

 また感染者数でも一日の増加数は12,581人で合計685,427人としていましたが、こちらも一日の増加数は18,912人、合計691,758人と修正しました。

 保健省はデータの食い違いについて、「金曜日以降、コロナウイルス指標の開示方法を変更したため」と、システムの変更に伴うものと説明しています。

リオの各ビーチに人が戻る

 ブラジルメディアによると、リオデジャネイロ州は6日、外出自粛策の緩和を発表、バー、レストラン、ショッピングモールの部分的な再開、無観客でのスポーツ試合の開催が認められました。ただ、人口の多いリオデジャネイロ市内は、規制緩和は延期されており、海岸の散策は認められていますが、砂浜に立ち止まったり、集団で何かをするのは認められていません。

 規制緩和が始まった6日、リオのコパカバーナレブロン、イパネマ各ビーチの遊歩道は散策する大勢の人が見られました。中には砂浜で体操をしたり、マスクを着用しないで散策している人もいて、警察官に注意されていました。、

 リオ州政府は以下のような条件で活動を認めています。
 ○入場者を半分に絞ったバーやレストラン
 ○50%に入場制限、午後12時から午後8時まで営業するショッピングセンターおよびショッピングモール、フードコート
 ○1メートル以上の間隔を取っての宗教活動
 ○個人の公園におけるスポーツ練習
 ○住宅近くで個人でするアウトドアスポーツ
 ○ドライブインなどでの文化的活動
 ○客の間隔1メートル、顔面保護した従業員のいる屋台

 また、州立、市立、私立学校の対面授業、映画館、劇場などは21日まで規制が続きます。

ボルソナロ大統領、WHOからの脱退示唆

ブラジルメディアによると、ボルソナロ大統領は5日、ブラジリアの大統領公邸前で記者団に、「世界保健機関イデオロギー的偏見があり、偏った行動をしている。ブラジルはWHOから脱退する可能性がある」と語りました。

続けて大統領は、「ドナルド・トランプ米大統領は、WHOは国連の組織にもかかわらず、中国に圧力をかけられ、新型コロナウイルスで世界に間違った指示を与えたと指摘、同団体への不審を顕にし、資金供出を削減すると述べた、ブラジルも米大統領に追随したい」との考えを明らかにしました。

 ボルソナロ大統領はこれまで、WHOがコロナウイルスパンデミックを認識、その対応策を次々に出しましたが、その指針を無視してきました。WHO、専門家、保健省自体がコロナ拡大防止策として社会的孤立を提言したにもかかわらず、大統領はそれを無視、むしろ反対の行動をとっています。さらに予防手段としてマスク着用が推奨されていますが、大統領はこれも無視、着用しようとしていません。

ブラジル、コロナ死者数が世界3位

 ブラジルメディアによると、4日までの新型コロナウイルス感染者は615,870人、死者は34,039人になりました。これでイタリアの死者33,689人を上回り、世界で3位になりました。ブラジル保健省は、直近24時間の死者は1,349人としています。

 コロナウイルスはブラジル国内の72%の都市に広がっており、感染者が出ている都市の30%で死者が確認されています。1カ月前にはコロナ感染者は40%の都市に広がっているに過ぎませんでした。

 ブラジルで死亡率が最も高い20都市のうち、12都市はアマゾン地域です。北部地域以外では3都市のみです。

感染から回復者253,570人

 ブラジルのネットニュース「G!」が3日、国内の新型コロナウイルス感染者と死者数の調査結果を発表しました。それによると感染者は560,737人、死者は31,417人に達しました。また、感染症から回復した人は253,570人に上っています。

 死亡率の高い20都市のうち16都市を北部地域が占めています。具体的には、ベレン(3位)、フォルタレーザ(6位)、レシフェ(9位)、マナウス(12位)などです。

規制緩和のリオで違反者続々

 ブラジルメディアによると、新型コロナウイルス防止策が緩和された2日のリオデジャネイロ市は、多くの市民が海岸でくつろぎましたが、禁止されている行為を無視する人も多く見かけられました。遊歩道を歩いたり水泳はできますが、砂浜でのグループ活動やビーチ小屋使用、スポーツスクール開催は認められていません。

 この日、砂浜で海水浴客が演奏したり、日光浴、軽い体操を行うなど禁止事項を守らない人が多く、警察が取締に追われました。

 リオ市で許されているのは、歩道でのジョギング、水泳やサーフィンなどで、サウナとプールは密閉状態にあるため禁止されています。また、公共交通機関の制限は維持されています。

感染者急増中のブラジル

 ブラジルメディアによると、ブラジルの新型コロナウイルスによる死亡者は16日間で2倍になり、3万人​​に達しました。ネットニュースG1調査によれば、死亡者は2週間強で2倍になり、1日には30,046人を記録しました。

 ブラジルで最初の死者は3月17日でした。2カ月後の5月16日には15,662人になり、その後の約2週間で死者は2倍に急増しました。これでブラジルの死者は3万人を超え、死者数が世界で4番目の国になりました。

 ジョンズホプキンス大学による最新の調査では、絶対数が最も多い国は米国の104,658人で、次いでイギリス(39,127人)、イタリア(33,975人)、そしてブラジルです。

 サンパウロ州保健局調査では、ブラジル全体で確認されたコロナウイルス感染者は529,405人です。1日、世界保健機関は、ブラジルは過去24時間でコロナウイルス症例数が最も増加した国の1つと指摘しています。保健機関は南アメリカと中央アメリカはまだピークに達していなク、増加中と指摘しています。