中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ペットフード生産に2.7億レアル投資=ネスレ=

 地元メディアによると、食品・飲料の世界最大手、ネスレ(Nestlé)は2億7000万レアル(約95億円)を投じてサンパウロ州リベイロン・プレト市の工場で犬・猫向けペットフード「ピュリナ」(Purina)を生産する計画です。対象はペット愛好家のブラジルの高所得者層です。ネスレの関係者によれば、現在、ペット産業で成長しているのは高品質の製品で、ブラジル市場は大きな成長を期待できるとしています。

 ラテンアメリカの「ピュリナ」担当役員は、リベイロン・プレトのピュリナ製造工場では年間3万トンのペットフードを生産し、その約75%をブラジル国内で販売、残りはアルゼンチンやペルー、チリ、コロンビアといったラテンアメリカ諸国に輸出するとしています。

軍警官を現行犯逮捕=サンパウロ=

 国内メディアによると、サンパウロ州文民警察は同市内東部のビラ・プルデンテ地区で7日、武器を携行している私服の軍警察官1人を盗みの疑いで現行犯逮捕しました。サンパウロ州公共保安局によると、事件は文民警察が捜査しており、逮捕された軍警官は現在、軍警官専用の刑事施設であるロマン・ゴメス刑務所に収監されています。軍警内部監察当局は解雇を含む処分を検討しています。

 現役の軍警官がどのような犯罪行為を行ったのかなど事件の詳細について公共保安局は明らかにしていません。ジェラルド・アルキミン州知事は8日、メディアの質問に「サンパウロ州は約12万人の軍警官と良好な内部監察局を有している。彼(軍警官)はすでに逮捕されており、確実に警察から追放される」と答えました。

街頭カーニバル規制=サンパウロ市=

 各メディアによると、サンパウロ市役所は市内西部の主要な23の道路や広場での実施を禁じるとする街頭カーニバルを規制、さらに市内中心部のルーズベルト広場、一般に「ミニョカン」の愛称で呼ばれる高架道路におけるグループの集合並びに解散を禁じました。
 市役所は、公共スペース利用の見直しと騒音を回避するためと説明しています。今回の措置は近隣住民の要望でもあるとしています。
 ルーズベルト広場はグループの集合及び解散の場所としての使用は禁じられますが、パレードのコースの一部とすることは自由です。

五輪公園の競技会場 管理不足で廃墟と化す

 地元オ・グローボ紙などによると、オリンピック・パラリンピックの会場となったリオデジャネイロ市バーラ・ダ・チジュッカ地区のオリンピック公園(118ヘクタール)が、終了から4カ月経過した現在では管理が行き届かず、放置された状態で廃墟のようにになっています。

 競技会場周辺では、短期の使用のため建設された構造物が今もそのまま残り、ゴミ、維持管理不足、汚れたプールに溜まった水、放棄された残り資材、舗装の不備や歩道の穴が目に付くなど、廃墟のような様相を呈しています。電線や資材の盗難も起きています。

 リオ市役所は昨年11月24日、公園内の競技会場やその他のエリアの管理のため、緊急な契約として入札なしで請負企業と契約を結びました。契約から今年2月までに同社は約330万レアルを受け取ることになっていますが、同所は維持管理が行なわれた痕跡も、同社の従業員の姿も見られません。同社は市役所とは別に3つの契約もしていますが、全て入札なしの緊急契約です。同社は合計約900万レアルを受け取る契約ですが、この契約はエドゥアルド・パエス前市長の時代に締結されたもので、有効かどうか不明のままです。

 オリンピック公園は、リオでの大会開催のために連邦資金を含む20億レアル以上で建設されており、リオ市最大のスポーツ遺産になるはずでした。しかし現状を見ると、外国のテレビ局により使用されていたテレビ塔や本来なら撤去されるべきいくつかの一時的な建造物は、天井が崩れ電線や部品が外れたままになるなど危険な状態です。大会中に食事エリアとして利用されていた場所は、工事資材の置き場になっていますし、大会開会直前の6月末に完成した自転車競技場は、壁の一部が剥がれ、穴の空いた部分もあります。歩道はボルトが壊れ、パイプの破片がコンクリートからはみ出すなど、通行するのに危険さえ感じられます。

 競技会場の入り口には市の警備員が配置されていますが、侵入するのは簡単です。内部の警備は、民間企業あるいは軍警が行うことになっています。しかし、警備は行われていず、資材が盗まれています。水泳競技のウォーミングアップ用プールには雨水が溜まっていました。

 市役所は民間企業を対象にした入札をキャンセルし、昨年12月に競技会場の運営権を連邦政府に委譲しました。スポーツ省が受け持つ第1・第2会場はトレーニングセンターなどのスポーツ関連施設に改修され、水泳競技会場は市内の他所へ移設する計画で、第3競技場は引き続き市が管理し、市立学校が設置される予定です。

ルーラ元大統領の夫人、マリーザ・レチシアさん死去

 地元メディアによると、ルーラ元大統領の妻、マリーザ・レチシア・ルーラ・ダ・シルバさんが3日、サンパウロ市内の病院で死去しました。66歳でした。マリーザ夫人は動脈瘤破裂による脳血管障害のため1月24日から同病院に入院しており、今月2日、医師団がマリーザさんの脳血流が停止していることを発表、3日になって最終的な検査を行った後死亡を発表しました。
 マリーザ夫人はサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市出身。1974年にルーラ元大統領と再婚し、以来42年間、労働組合運動から労働者党創立、大統領就任に至る同氏の政治活動を支えてきました。脳血流の停止が発表された後、同病院にはフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元大統領、ジルマ前大統領、労働者党政権時代の元閣僚や同党所属の政治家、テメル大統領および現政権の閣僚など多数の政界関係者がお別れに同病院を訪れました。
 ルーラ氏と家族は同夫人の臓器を移植に提供し、夫人の肝臓、腎臓、角膜が移植されました。夫人の死去を受け、テメル大統領は3日間の公式服喪を宣言しました。
 マリーザ夫人は、国営石油ペトロブラスを舞台にした汚職に関連し、資金洗浄に関わったとして起訴され、ルーラ氏とともに被告となっています。ルーラ氏は告別式の挨拶で、夫人への感謝を表すとともに、夫人の潔白を強調しました。

配車依頼の車で女性を誘拐=サンパウロ=

 地元メディアによると、広告業に従事する女性(31)が、サンパウロ市内南部のビラ・オリンピア地区で、配車アプリケーション「ウーバー」で呼んだ車で誘拐されるという事件が起きました。被害者の女性は「携帯電話を使って車を呼んだ時は仕事中で、ゴメス・デ・カルバーリョ通りで乗車すると助手席に武装した人間が横たわっており、後部のトランクの中に隠れていた別の武装した男が座席をリクライニングさせ、運転手がフンシャル通りで車を停め3人目の男が車に乗り込んできた」と警察に話しています。

 その後犯人は銀行店舗を探し、被害者の女性に現金700レアルを引き出させ、その後再度現金を引き出させようとしたがうまくいきませんでした。そのため女性をショッピングモールへ連れて行き、クレジットカードで2599レアル分の買い物をさせました。

 犯人の隙を見て女性用トイレへ駆け込んだ女性は、モールの警備員に助けを求め警察に通報、軍警察が到着したとき犯人は逃走した後でした。警察は、ウーバーの運転手も犯人グループの1人だったのか、それとも運転手も女性と同様に被害者だったのか、その時点では不明としていました。

 サンパウロ州公共保安局は、監視カメラの映像を入手、警察が捜査を進めているとしていますウーバーは事件を受け、「関係当局の捜査に協力する。この事件にかかわった運転手は捜査が終了するまで活動停止としている」と発表しています。

配車依頼の車で女性を誘拐=サンパウロ=

 地元メディアによると、広告業に従事する女性(31)が、サンパウロ市内南部のビラ・オリンピア地区で、配車アプリケーション「ウーバー」で呼んだ車で誘拐されるという事件が起きました。被害者の女性は「携帯電話を使って車を呼んだ時は仕事中で、ゴメス・デ・カルバーリョ通りで乗車すると助手席に武装した人間が横たわっており、後部のトランクの中に隠れていた別の武装した男が座席をリクライニングさせ、運転手がフンシャル通りで車を停め3人目の男が車に乗り込んできた」と警察に話しています。

 その後犯人は銀行店舗を探し、被害者の女性に現金700レアルを引き出させ、その後再度現金を引き出させようとしたがうまくいきませんでした。そのため女性をショッピングモールへ連れて行き、クレジットカードで2599レアル分の買い物をさせました。

 犯人の隙を見て女性用トイレへ駆け込んだ女性は、モールの警備員に助けを求め警察に通報、軍警察が到着したとき犯人は逃走した後でした。警察は、ウーバーの運転手も犯人グループの1人だったのか、それとも運転手も女性と同様に被害者だったのか、その時点では不明としていました。

 サンパウロ州公共保安局は、監視カメラの映像を入手、警察が捜査を進めているとしていますウーバーは事件を受け、「関係当局の捜査に協力する。この事件にかかわった運転手は捜査が終了するまで活動停止としている」と発表しています。

第1四半期に景気後退から脱出=メイレレス財務相=

 地元メディアによると、エンリケメイレレス財務相は1日、「ブラジル経済は今、成長への回帰の過程にあり、2017年第1四半期(1~3月)には景気後退(リセッション)から脱する」との見方を示しました。

 サンパウロ市内で開かれた金融機関のイベントに参加した同相が記者団に語ったものです。同相は「我々の期待は第1四半期における緩やかなプラス成長だ」と述べ、報道陣からの「国内総生産のプラス成長はリセッションからの脱出を保証するのか」との問いに、「我々の期待はそういうことだ、リセッションから脱する。(国内総生産は)第1四半期には節度あるペースでの成長だが、年内には成長軌道に乗る」と答えました。

ペトロブラス汚職捜査の報告官にファキン判事

  地元メディアによると、国営石油ペトロブラスを舞台にした汚職捜査の最高裁案件報告官、テオリ・ザバスキ判事が19日に小型機墜落事故で死亡したことを受け、連邦最高裁判所は2日、ザバスキ判事に代わる新たな報告官にエドソン・ファキン判事(58)を選任しました。選任は第2班の判事5人を対象に行われ、ザバスキ判事が抽選で選ばれました。第2班は汚職案件に関連した国会議員に対する告発受理の可否や、下位の裁判所からの請求や異議申し立てに関する司法判断などを担当しています。
 ファキン判事はリオ・グランデ・ド・スル州出身。ジルマ前政権時代の2015年6月、最高裁判事に指名されていました。今後は報告官として、ペトロブラス案件に関連した訴訟や、調査開始や証拠採用などの手続きに関する判断を受け持ちます。
 連邦検察庁のデータによれば、最高裁は現在、ペトロブラス汚職案件に関して364人を調査対象としています。その中には、現在任期を務めている国会議員も多く含まれているとされています。

パトカーに大量の麻薬、軍警察官2人逮捕=サンパウロ市=

 地元メディアによると、サンパウロ市内北部で30日、パトカーのトランク内に麻薬を隠し持っていたサンパウロ州の軍警察官2人が犯逮捕されました。軍警監察当局は、2人の警官が乗務していたパトカーのトランク内から大量の麻薬が詰まったスーツケース2個と缶ビール2本を発見、逮捕に踏み切ったものです。
 逮捕された2人は同州唯一の軍警官専用刑務所、ロマン・ゴメス刑務所に収監され、調べに麻薬の出所は知らないと話しています。監察当局は2人を免職処分とする方針です。