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連邦政府の禁欲の勧めに批判

 地元メディアによると、連邦政府は3日、思春期の妊娠予防のための全国キャンペーン開始を発表しました。この開始に伴い保健省が、「性的禁欲を奨励する」と述べたことで批判が起きています。批判者は「禁欲を未成年者の禁酒奨励とは同列に論じられない」としています。

 この批判に保健相は「調査では思春期の妊娠の危険性が示されており、批判は根拠がない」と反論しましたが、連邦公共防衛局は、「妊娠を防ぐ方法として禁欲の有効性を証明する証拠がない。また若者の妊娠や性感染症の若者への拡散を防ぐことにはならない」として、キャンペーン開始に疑問を呈しています。

 同省のデータによると、2000年から2018年の間に、15歳から19歳の少女の妊娠例が40%減少し、15歳未満に限れば27%減少しています。保健相はこのデータで、キャンペーンの有効性を強調しています。