中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

石川理事長(サンタ・クルス病院)に名誉功労章

 サンタ・クルス病院の石川レナト理事長が「ブラジルの医療業界に貢献し、同業界の進歩・発展に重要な役割を果たした」として、サンパウロ州議会から名誉功労章(Honra ao Mérito Legislativo do Estado de São Paulo)を授与されました。州議会で行われた授与式には、野口泰在サンパウロ総領事、松尾治文協副会長ら各日系団体代表など約200人が出席し、理事長夫妻を祝福しました。

 石川理事長は、理事長就任後、病院の財政の立て直しを「5S」運動といったトヨタ生産方式を同病院に導入し実践、筑波大学とも提携するなど前向きな経営を行っています。こうしたことが評価され、今回の表彰になりました。

 サンタ・クルス病院は日系の医療組織同仁会をもとに設立された病院で、1926年に正式に医療機関としてサンパウロ市から認可され、1939年に現在の場所に病院の建物が完成しました。第2次世界大戦中は政府に接収されたりしましたが、1944年に解除になりました。しかし経営権はブラジル人が握り、日系人は経営参加していませんでした。1990年になり経営に日系人が参加するようになり、日系の病院として再出発、今日に至っています。