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五輪後のホテル業界 客室増や経済危機で苦境

 アジェンシア・ブラジルの報道によると、五輪から1年が過ぎたリオデジャネイロ市のホテル業界は、客室数の増加、州の経済危機、犯罪増加と言った悪いニュースが続き苦境に喘いでいます。ブラジルホテル産業協会のアルフレッド・ロペス会長は次のように話ししています。

 「激しい競争で宿泊価格の下落が起きている。客室数増加の投資は銀行融資によって行われ、今はその返済に迫られている。しかし、資金の不足と低い客室稼働率で思うようにいかない」

 リオのホテルチェーンでは2009年から16年の間に、客室数が3万室から6万室に増加しています。そのうち5000室は五輪後にオープンしました。この新規投資は、五輪を開催した都市は5年間、外国人観光客が25%増加するとの予測で行われました。

 ロペス会長は、「五輪後の最初の1年間は、確かに需要の伸びに供給が追いついていなかった。ここに来て客は減少を始めている。客室数増加以前の客室稼働率は年平均70%だったが、需要が倍増しなければ、稼働率は半分になる。現在、その状況に近い」と述べています。