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交通局のデータ偽造で免許取得グループを摘発=リオ州

 地元メディアによれば、リオ州文民警察のコンピューター犯罪抑止当局は1日、不正に免許証を取得する仲介で利益を得ていたグループを摘発しました。このグループが関係したと思われる免許証は約12万6000枚に上り、グループは4億レアルもの利益を得ていました。逮捕されたのはグループのうち14人で、22人が逃走しています。
 このグループを利用すれば、教習に出席せずに3000レアルを支払っただけで免許証を取得出来るシステムでした。利用者には、バス運転手のような専門職や交通違反の減点超過などで免許が取り消された人などもいました。

違法ソフトはすでに削除

 調査では、犯罪グループは交通局のコンピューターシステムに忍び込ませたソフトウェアで自動車学校生徒の指紋を偽造、学科および実技教習の出席に関する虚偽の情報をシステムに挿入していました。このソフトウェアはシステムからすでに削除されています。
 詐欺グループの存在が分かったのは、ある教官の教習時間が通常の倍以上になっていることや、同じ車が同じ時間帯に使われていることなどに職員が気付いたことがきっかけでした。
 交通局によれば、詐欺行為が立証された場合、違法に発行された運転免許証は取り消されるとしています。犯行に関与した自動車学校も認可が取り消される見込みです。