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神経疾患のギラン・バレー症候群発症増加 原因はジカウィルスか

 エスタード紙によれば、筋力低下などをもたらす急性神経疾患のギラン・バレー症候群の発生がブラジル国内で増加しています。世界保健機関の発表で分かったものです。昨年1月から11月の間に確認された件数は1708件で、過去数年の平均より19%増加しています。ギラン・バレー症候群はジカウィルスとの関連が疑われており、世界保健機関でも立証されていませんが、ジカとの関連の可能性も示唆しています。
 ギラン・バレー症候群は、身体の免疫システムが自己の末梢神経を攻撃する疾患で、急性の四肢筋力低下などの症状が起きます。重症の場合は呼吸麻痺に陥り、人工呼吸器が必要に場合もあります。日本の厚生労働省の資料によると、日本国内の年間発症率は人口10万人あたり1〜2人。諸外国では人口100万人あたり6〜19人と推定されています。

北東部やリオで増加傾向

 昨年ブラジル国内で最も増加率が高かったのはアラゴアス州で、516.7%。バイーア(196.1%)、リオ・グランデ・ド・ノルテやピアウイ(108%)と北東部に多く、エスピリト・サントやリオでも増加傾向にあります。リオでは今年初めからの45日間で症例報告が20件以上となり、例年の数倍のペースで増加しています。
 同疾患とジカウィルスとの関連は立証されていませんが、昨年ネッタイシマカがウィルスを媒介するデング、ジカ、チクングニアが拡大した地域で顕著に見られることから、現地の専門家には関連を指摘する人もいます。バイーア州では昨年、6月までで42件のギラン・バレー発症を確認。うち26人の患者にジカウィルス感染歴がありました。
 リオのアントニオ・ペドロ大学病院とフィオクルス研究所はジカウィルスと、ギラン・バレー、その他の脳炎との関連について共同調査を実施することで合意しています。