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アフリカ人奴隷由来のケーキ名を変更

 地元メディアによると、ブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スル州カシノ海岸近くにあるパン屋で、アフリカ人奴隷に由来するケーキ「ネガ・マルーカ」(狂った黒人)の呼び名を変更したと話題になっています。1940年代にサンパウロへ売られて来たアフリカ人奴隷たちは言葉を理解できず、「ネガ・マルーカ」と侮蔑的な言葉で呼ばれました。
 奴隷女性の一人が外側だけでなく内面のスポンジ部分にもチョコレートをたっぷり使って作ったケーキを作り、それに「ネガ・マルーカ」の名が付けられたのが、このケーキの始まりです。パン屋経営のジルベルト・ジアスさんは、人道的見地から差別用語を見直す動きが活発になってきたため、自身の店で販売する「ネガ・マルーカ」を「ボーロ・アフロデセンデンテ(アフリカ系ケーキ)」に変更し話題になっています。2010年に店を始めたジアスさんはこの他にも、誕生日パーティーなどに出されるチョコレート菓子の「ネグリーニョ」(黒人少年)の名を「ブリガデイロ」に変更したりしています。
 この名称の変更については賛否両論があり、ジアスさんのところに多くの意見が寄せられました。ジアスさんは「多くは賛同する意見だが、名称を変えること自体が人種差別的な態度だという意見もあった。しかし、私はそんなことはないと考えている。自分はあくまで奴隷だった人たちに敬意を示すために名称を変更したまでだ」と説明しています。ジアスさんは反対論があっても、ケーキの名前を元に戻すつもりはありません。