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ブラジル三菱商事社長が交代

 ブラジル三菱商事は24日、社長が黒子多加志氏から松永愛一郎氏に交代すると発表しました。黒子氏は赴任から1年での帰国となります。この交代は、日本側重要ポストである関西支社副支社長(兼)エネルギー事業部長に急な欠員が生じ、後任に黒子氏が選ばれたための人事異動です。
 新任の松永氏は岡山県出身、51歳、京大法学部卒、1986年三菱商事入社。スペインでの語学研修後に電力プラント関係畑を歩き、メキシコ駐在2回計14年の海外勤務を経験、スペイン語の実力は同社内でもトップクラスと言われます。松永氏は就任に当たり、「中長期計画で国家開発を進めるブラジルの政策に対応した企業戦略を立て、ここならではの時間軸を認識して事業を進めたい」と抱負を述べました。
 黒子氏は離任を前に「国としてのポテンシャルがあり、先行きは明るいと判断している。しかし、本格的な国家発展まではもう少し時間がかかるようだ」とブラジルの印象を語り、「ブラジル人は陽気でビジネスにおいても快く私たちを受け入れてくれて楽しかった。サンパウロでの移動はいつも防弾車で危険な体験はしなくて良かったがその分、自由のなかったのがつらかった。松永氏には食品・機械・都市交通エネルギー等インフラといったブラジル三菱商事の大きな3本柱を一層躍進させることを期待したい」と述べました。