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ブラジルの自動車販売台数は世界6位に後退

 全国自動車工業会の発表によると、今年上半期の自動車輸入台数は、輸出台数を14万台上回りました。この輸出入差は、昨年同時期の輸入超過数4万台に比べて350%もの増加です。
 各メディアの報道によると、今年上半期、国内自動車販売台数は昨年同期比で10%増の174万台でした。全国自動車工業会のベリーニ会長は「この販売増の大部分は輸入車が占めている。国産車の販売増はわずか3.9%だった」と国産車の不振に浮かぬ顔です。

後退は政府の金融政策が原因

 今年5月までのデータによると、ブラジルの自動車販売台数はそれまでの世界4位から6位に後退しました。月間販売台数ランキングでは、中国が790万台で1位、以下米国(530万台)、日本(160万台)、ドイツ(150万台)、インド(144万台)と続き、ブラジルは143万台で6位でした。ベリーニ会長は「インドおよびドイツとの差は大きくないが、この後退は政府が行った金融引締め策、マクロプルーデンス政策の結果だ」と語っています。