中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ボルボがブラジルでHV車製造

 ブラジルの各メディアが、スウェーデンに本拠を置く商用車大手のボルボパラナ州クリチーバ市でディーゼルエンジンと電気モーターを動力源とするハイブリッド(HV)バスを生産すると報じています。ボルボハイブリッド車を生産するのは、スウェーデンポーランドに続いてブラジルが3か国目。ブラジルでハイブリッド車を生産するのはボルボが初めてです。
 同社は先ごろ、電子制御ギアボックスのブラジル国内での生産、11リッターエンジン生産ライン及び物流オペレーションセンター建設のために7500万レアル(約37億5千万円)の投資を行うと発表していました。それとは別に新たに9600万レアル(約48億円)を投じて、車体塗装ブースの拡大及びハイブリッドバスのシャーシや動力装置の製造施設を新設するとしています。
 同バス開発の大部分はブラジルで行われ、来年には本格生産前のプレ生産を開始、年間80台を生産する計画です。クリチーバ市長によると同市は2012年から13年にかけて60台を購入することにしています。
 ボルボは昨年、スウェーデンから輸入したハイブリッドバスのテストをサンパウロ、リオ、クリチーバ各市で行い、そのテスト結果が良好だったため、ブラジルでの生産に踏み切ったものと思われます。