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コンゴニアス空港拡張計画が浮上

 航空機の大型化で危険な空港といわれているサンパウロ市内の都市型空港・コンゴニアス空港の拡張計画が日程に上ってきました。これは先頃行われたネルソン・ジョビン国防相、ジョゼー・セーラ、サンパウロ州知事、ジルベルト・カサビ、サンパウロ市長の三者会談で明らかになったものです。
 拡張計画は、40億レアルを使って滑走路を1100メートル延長するというものです。この計画は、輸送量増強が目的ではなく、滑走路延長により安全な空港にするのが目的で、住民の安全を守るために行われる工事ということです。
 ただ、滑走路延長では多くの住民たちに移転を強要しなければならないこともあり、これが障害になるとの見方もあります。カサビ市長はこの点については楽観的で、「この地域の80パーセントの住民は計画に賛成し、移転する用意がある」としています。
 席上、大サンパウロ圏内の主要空港のグアルーリョス国際空港とコンゴニアス空港間を直接結ぶモノレール建設案も話題にのぼり、セーラ州知事は来月の州政府会議で、電車運輸を盛り込んだ空港エキスプレス計画を具体的に打ち出したいと語っています。