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サンパウロ州で有毒ガス漏れ、1人死亡

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ州ポンタール市で4日夜、強い臭いを伴った有毒ガス漏れがあり、周囲の住民が避難する騒ぎがありました。同市消防署によると、この事件で1人が死亡、2人が重体で病院で治療を受けています。

 同市の調べでは、漏れた有毒ガスはアンモニアか塩素である可能性が高いとしています。ガスを吸い、息切れを起こした住民は病院に運ばれ、70人以上が治療を受けました。同市は、有毒ガスの発生源と思われる家では、現場で洗浄剤を混合していた可能性があるとしていますが、あくまでも推測の域を出ないとしています。

 この事件で市民警備隊、憲兵隊、消防署が事件の処理に当たり、発生源の周囲は立入禁止になっています。同市は住民に「家の窓を開け、通風を良くするように」と呼びかけ、近隣を巡回しています。その一方、住民の避難先に体育館を確保、住民の受け入れを行っています。