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医療、墓地が崩壊したエクアドルの町

 ブラジルメディアによると、新型コロナ感染者は世界で200万を超え、終息する気配がありません。特にエクアドルグアヤキル市は同国死者の70%以上が集中しており、南米で最悪の町と言われています。市長は「病院や墓地の崩壊が起きており、そこには死者も、生きている人も見られなくなった」と悲痛な叫びを上げています。同国では感染者7,500人、死者369人と発表していますが、あくまでも表向きの数字で、実際はもっと多いとされています。現に政府は、自宅で死亡した700人以上の遺体を収集、葬ったとしています。

 ブラジル保健省は15日、全国での新型コロナウイルス感染者が28,912人で、死者が1,760人と発表しました。トカンティンスでも最初の死者が出て、すべての州で死者が確認されました。各州の死者はサンパウロ778人、リオデジャネイロ265人、セアラ124人、ペルナンブコ143人、ミナスジェライス30人、サンタカタリーナ29人、リオグランデドスル19人、パラナ41人などとなっています。

 初のトカンティンス州の死者は保健局で働く47歳の従業員で、3月18日から私立病院のICUに入院していましたが、14日に死亡しました。セアラ州では感染者が2,291人いますが、同州の中心都市フォルタレザには感染者1,845人がおり、感染者の多い都市マナウスサンパウロよりも発生率が高くなっています。