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デング熱がカンピーナス市で猛威

 サンパウロ州内で3番目に人口が多いカンピーナス市(約120万人)で、今年に入ってからデング熱への感染者が1万6445人(5月27日時点)に達しました。カンピーナス市役所が27日に発表、伯字紙が報道しました。カンピーナスは現在、過去3番目のデング熱流行に襲われており、市内の感染者数は1週間で18.2%も増加しています。

 デング熱ネッタイシマカヒトスジシマカという、俗に「ヤブカ」と呼ばれる蚊によって媒介される感染症で、この蚊に刺されるとウイルスに感染します。感染すると、14日程度の潜伏期間を経て発熱や頭痛、筋肉痛、関節痛といった症状に見舞われ、重篤になると死亡の危険性もはらんでいます。

 カンピーナス市保健局は、今年に入ってから92歳と19歳、生後5カ月の3人が、デング熱で死亡したとしています。