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ルーラ元大統領の判決異議申し立て却下=連邦地域裁=

 各メディアによると、連邦地域裁判所は26日、収賄および資金洗浄で2審有罪判決に対しルーラ氏側が申し立てていた異議が却下されました。今年1月に連邦地裁で行われた2審で1審の有罪判決が支持され、刑期は1審判決より長い12年1月とされました。同判決では2審に対する申し立ての司法手続きが終了すれば、暫定的に刑期開始が可能としています。

 22日にルーラ氏側から連邦最高裁判所へ予防的人身保護令適用請求が出されており、人身保護適用の可否について来月4日に最高裁で審理が行われます。このためルーラ氏の収監は、同案件に対する最高裁の判断が示されるまで停止されることになっていますます。

ルーラ氏の出馬は微妙

 ルーラ氏は今年の大統領選挙に出馬する意向ですが、特定の罪により2審で有罪となった候補者は被選挙権を8年間停止するフィシャ・リンパ法に抵触する可能性が強く、ルーラ氏の出馬は微妙です。立候補の届出は8月15日までで、出馬の可否については届出後に選挙高等裁判所で判断されます。