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新車販売17%の伸び

 全国自動車販売業者連盟(自販連)の発表によると、2017年5月のブラジル国内の新車販売台数(登録ベース)は乗用車、軽商用車、トラック、バスを合わせて19万5568台で、前月を24.63%、16年5月を16.77%、それぞれ上回りました。今年1~5月の累計販売台数は16年同時期に対して1.57%増となり、年初来の累計としては14年2月以来39カ月ぶりの前年同期比プラスです。各メディアが報じています。

 今年5月の販売の伸びは乗用車と軽商用車が牽引しました。乗用車と軽商用車を合わせた販売数は昨年5月に対して17.26%増と、対前年同月比としては14年2月以来となる二桁の伸びです。自販連のアラリコ・アスンソン・ジュニオル会長は「1営業日当たり販売数の伸びを維持できれば(前年に対して)2.04%のプラス成長を達成できる」と語ります。

 アスンソン会長は「昨今の不確実な政治環境の中でも景気は回復傾向にある」と前向きに捉え、今年第1四半期の国内総生産GDP)が9四半期ぶりにプラス成長となったこともあり、「我々の業界も上向きつつある」と明るさを見せました。

最多は1万5000台のオニキス
 今年5月に最も多く売れた車種は、乗用車ではゼネラル・モーターズのオニキス(GM ONIX)、軽商用車はフィアットストラーダ(FIAT STRADA)でした。日本のメーカーの車ではトヨタ自動車カローラとハイラックスがそれぞれの部門で最多で、カローラの販売数は前月比11.8%増、前年同月比2.3%増の5553台、ハイラックスは25.3%増、7.7%増の3151台でした。

 乗用車と軽商用車を合算した今年5月のメーカー別シェア上位はGM(17.69%)、フィアット(13.64%)、フォルクスワーゲン(VW、12.83%)、フォード(FORD、9.85%)、現代自動車(HYUNDAI、9.20%)となっています。上位5社の中では現代自が唯一、前月からシェアを落としました。日本勢はトヨタが8.72%で6位、ホンダが6.60%で8位、日産自動車が2.68%で10位でした。