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日本代表宿泊施設の宿泊棟とグラウンドは未完成

 サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)期間中に宿泊するサンパウロ州イツー市のホテル「スパ・スポート・リゾート」が16日、日本とブラジルのマスコミ向けに施設を公開しました。肝心の宿泊棟とサッカーグラウンドはまだ未完成で、工事中の宿泊棟の内観は、前日の降雨による地面のぬかるみを理由に公開されませんでした。 以下は、日本代表選手やスタッフが実際に利用する同ホテルの施設概要です。
 スパ・スポート・リゾートは14万平方メートルの広大な敷地を持ち、通常はダイエットプログラムを行う団体などが使用することが多く、ブラジル国内のプロサッカークラブがシーズン前の合宿にも使います。一般宿泊客向けのホテルというより、トレーニングを目的とした総合宿泊施設といった感じです。
 選手たちが寝泊まりする宿泊棟は、日本代表を迎えるために大幅に改築し、1階と2階にそれぞれ48部屋ずつを配置。選手は1階を使用し、1人につき2部屋分が割り当てられ、各部屋にジャグジーが付いています。また同棟内にはミーティングルームやレストランが新設されます。W杯後のために建設している展示ホールを除いて、宿泊棟は5月20日に完成予定です。
 サッカーグラウンドは2面あります。メーンで使用するグラウンドには、日本サッカー協会(JFA)の要請で照明を設置。2面とも現状では芝がはげた個所が目立ちますが、張り替えはせず薬品を使い、5月25日に完成させるとしています。
 同施設の案内役を務めた宿泊マネージャーのルシアーノ・ビエイラ氏は、「同ホテルは2年前に最初にトルコが宿泊を希望したが、同国はW杯欧州予選で敗れW 杯本大会に出場できなかった。その後スペイン、ポルトガル、日本が興味を示し、最終的に日本に決定した。リラックスできるサービ スやオーナーが日系2世なので、日本の哲学を分かっているから我々が選ばれたのだろう」と話していました。
 写真はサンパウロ新聞提供