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パラー州で航空機行方不明

 地元メディアによると、パラー州イタイツーバ市とジャカレアカンガ市の境界付近で医療関係者ら4人を乗せた航空機が18日から行方不明となっています。この航空機に乗っているのは厚生省のインジオ健康特別局(Sesai)に所属する看護師3人と操縦士1人で、イタイツーバ市からジャカレアカンガ市に向かって飛行していました。看護師らはムンドゥルク地域の村落で活動を続ける別の看護師チームと交替する予定でした。
 18日午前11時40分にイタイツーバ市を出発しましたが、悪天候の影響で消息を絶ったとみられています。機体の捜索は同日午後1時に開始され、ジャカレアカンガ市北東部から29キロ離れた地点で最後に通信が交わされたことが分かっています。20日もパラー州軍警察のヘリコプターのほか、航空機を所有するジョタン・タクシー・アエレオ社の航空機2機とブラジル空軍(FAB)の航空機2機が出動して捜索を続けていますが、捜索は悪天候で難航しています。
 搭乗していた看護師のライネ・カンポスさんは航空機が消息を立つ直前に、パラー州に住むおじのルベリオ・サントス氏に携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)でメッセージを2回送っていたことも分かっています。午後0時17分に送信された1回目のメッセージには「おじさんへ。激しい嵐に巻き込まれてエンジンが作動しなくなった。母に『愛している』と伝えてほしい。今はジャカレーの近くを飛んでいるが、パニック状態に陥っている。私のために祈ってほしい。このことはまだおばには知らせないで」と書かれていた。さらに同0時48分には「エンジンが停止した。おじさん、助けて」という2回目のメッセージを受信したという。
 サントス氏は「すぐに返信して電話もかけたがつながらなかった。パラー州のブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)にも連絡したが、何の情報も得られなかった。それでも電話をかけ続けている」と話しています。