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2月単月では貿易赤字過去最悪

 地元での報道によると、1月に単月として最大の赤字(40億3500万ドル)を記録したブラジルの貿易収支は2月もまた赤字でした。開発商工省が1日発表した貿易収支統計によると、2月は輸出が155億5100万ドル、輸入が168億2700万ドル(2月の最高更新)で、貿易収支は2月としては統計史上最大の12億7600万ドルの赤字でした。年初来の累計赤字は53億1200万ドルになります。同省通商局のタチアナ・プラゼーレス局長によると、農産物の豊作と鉄鉱石価格の回復が予想されていることから、今年1年を通しての収支は黒字になるとしています。
 月間の1日当たり平均取引額は、輸出は8億6390万ドル(昨年同月比8.9%減、前月比19.0%増)、輸入は9億3480万ドル(昨年同月比8.8%増、前月比2.8%増)。輸出は1次産品、半製品、完成品の3分野すべてが昨年2月を下回りました。1次産品は主に原油、タバコ葉、コーヒー豆、大豆穀粒、原綿の減少で昨年同月比0.1%減。半製品は大豆原油、鋳鉄、アルミ地金、鉄鋼、鉄合金などの減少で17%落ち込み、完成品は燃料油やエンジン・発電機、自動車、タイヤ、自動車用エンジン及び部品、ポンプ、コンプレッサー、プラスチックポリマー、自動車部品などの減少で昨年同月を14.4%下回っています。輸入は燃料・潤滑油(昨年同月比37.5%増)、原料・中間財(同8.0%増)、資本財(同5.4%増)がそれぞれ増加、消費財は同6.3%減少しました。