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地方都市で深刻な人手不足

 地元紙の報道によると、ブラジル国内の地方で発展拡大している大手小売チェーン業界の人材不足が深刻化しています。そのため、小売りチェーンによるあの手この手の従業員募集が見られます。
 人材不足が顕著なのは東北ブラジルや中西ブラジルです。ゴイアス州リオ・ベルデ市にあるBRFブラジルフード(サジアとペルジゴンの合弁会社)のアマリルド・カルロス・ロドリゲス人事部長は「我々はサーカスの宣伝カーのように大都市を走り回り、スタッフを募集しています」という。
 同社では、七面鳥(ペルー)肉の生産を集中的に開始することになった同州ミネイロス市の工場拡大、リオ・ベルデ市内の工場で家禽(かきん)類や飼料の工業生産化が進み、従業員不足に陥っています。このため昨年の半ばから宣伝カーで市内を往走り回り、スタッフに応募するよう呼びかけています。
 リオ・ベルデ市では農業関連企業の拡大に加え、工業地帯に多くの企業が集まっているため、人手不足が深刻化しています。特にサトウキビ工場の進出や政府の成長加速プログラムにより、人材の獲得競争は激化するばかりです。