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サンパウロ市の東洋街で日本人ら強盗被害

 23日午後、サンパウロ市東洋街のアパートに18人の強盗グループが押し入り、住民の中国人や日本人を拳銃などで脅し侵入、現金や貴金属類などを強奪する事件が起きました。被害に遭った日本人たちに怪我はありませんでしたが、犯行中に強盗グループに手を縛られ、ガムテープで口を塞がれたりした家族もありました。
 被害に遭った日本人は、次のように話しています。
 同アパートには中国人家族が増えており、現金を持つ中国人を狙っての犯行のようだ。押し入った強盗グループはプロ集団と見られ、慣れた手つきで住人の手を縛り上げた後、「お前は中国人か、商売をやっているだろう」と何度も聞き、縛り上げたのが日本人だと分かると、「中国人の部屋はどこだ」などと尋ねた。
 強盗は、20代から30代の白人系と黒人系のブラジル人グループ。アパートの扉が開いた時に押し入り、入口から約30メートルほど離れた管理人席に座っていた管理人を拳銃と思われる凶器で脅しその陰に隠れ、3人から4人のグループに分かれて買い物などから帰ってきた住人を脅して各家庭に侵入した。
 犯人たちは、現金、腕時計、貴金属類や携帯電話など以外は奪わず、パソコンやデジタルカメラが置いてあった家庭でも、20代と見られるグループの1人がそれらを盗ろうとした際、それらから足が着くことを恐れた首領格の男がそれを制していた。犯行に慣れた集団だと思う。