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麻生前首相、日伯関係の強化を強調

 訪問先のサンパウロ日系人の歓迎会に臨んだ麻生太郎前首相は、ブラジルについて次のように語りました。
 「BRICsと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国が世界経済の中で非常に存在感を増しつつある。これら4か国の中で資源が豊富で国民感情親日的な国はブラジルでだ。日本国内ではブラジルに目を向ける傾向が強まっている。BRICs4か国の中で地理的に最も遠いブラジルだが、2014年に完成予定のパナマ運河拡張工事によって、現在パナマ運河を航行できない超大型のコンテナ船や客船、石油タンカーなどが航行可能となるため、ブラジルと日本がこれまで以上に経済面での結びつきを強くするチャンスだ」。「ブラジルのGDP(国内総生産)は、ついこの間までは1人当たり2千ドルだったのが8千ドルまで上がった。これだけ急激に発展してきたブラジルでは、基礎が出来上がればさらに大きく発展していけるはず。日本とブラジルが手を結んでいけば様々なことが可能になり、新幹線もその一例だ」。
 また、南米路線の廃止でブラジルに住む多くの日本人が懸念していることについて、「JALの問題は一企業としての問題であり、立て直しにはまだ時間が掛かるんじゃないかな」と、日本政府としての取り組みについては明言を避けました。