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新型インフル世界一で総領事館、商議所、援協の対応

 ブラジルは、新型インフルの死者557人で世界一になりました。日系人派遣社員を取り扱うサンパウロ総領事館やブラジル日本商工会議所サンパウロ日伯援護協会ではその対策を行っており、死者世界一といっても日系社会では、大きな問題にはなっていません。
 新型インフルエンザの予防対策で今年5月半ばに海外邦人安全対策連絡協議会を開いたサンパウロ総領事館では、インフルエンザ治療薬のタミフルの備蓄が同館内にあるため、感染した疑いがある場合は同館に連絡し指示を受けるように呼びかけています。ただ、同館の邦人保護班では27日現在、「ホームページなどで情報を流しており、パニック状態にはなっていなく、(外部からの)連絡もありません」と話しています。
 ブラジル日本商工会議所でも、4月下旬からホームページ上にブラジル保健省や新聞からの情報を翻訳して掲載し、会議所独自に国別の感染者数などを提供してきたが、騒動が大きくならなかったため7月14日で情報提供を中止したそうです。同会議所事務局では「ブラジルの死者数の情報そのものが正確かどうかも分からないし、普通の風邪で亡くなった人の数も(今回の死者数に)入っているかもしれない。これから気候の良くなる夏場になり、数も減るだろうと楽観視している」と冷静な判断をしています。
 援協診療所でも27日現在、「感染者や相談者は一人もいない」状況ということです。