日本の低公害車の決め手は電気とガソリンを組み合わせたハイブリッド車ですが、ブラジルではアルコール、ガソリン兼用のフレックス車(多種燃料適応型自動車)がよく売れています。これまでアルコール社というと、始動性が悪く、寒い朝などは走り始めるまでに大変な難行苦行を強いられたものでした。そうした欠陥が克服され、ガソリンでも、安いアルコールでも走る車が登場し、人気になっているものです。今年に入って2カ月間の全販売台数の76・6%をフレックス車が占め、9万3千台も売れました。
ハイブリッド車については、宣伝されているほど燃費はよくない、という声もあり、ブラジルではフレックス車の開発にしのぎを削っているようです。現在、フィアット、ワーゲン、GMの3社が生産しています。