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谷氏、選管委訴訟正式取り下げ

 4月30日の文協会長決選投票を辞退した谷広海候補は、選挙管理委員会(原田清委員長)に対する訴訟を取り下げました。谷派の事務局長だった徳力啓三氏とともにサンパウロ新聞社を訪問した谷氏は、決選投票までに正式な辞退届を提出できなかったことについて、『裁判のことがよく分からなかったために混乱させたことをお詫びしたい』と述べ、今回の一連の行動について釈明しました。
 谷氏の釈明によると、裁判は5月3日に取り下げ、同日夜から日本語センターで同氏のシャッパ関係者ら42人を集めて、同派選挙事務所の解散式を行なった。支持者に対しては礼状を送付したそうです。
 谷氏は裁判を取り下げた理由として、裁判を続ければ三年から五年は係争になる、裁判を続けると経費がかかる、日系社会の問題は日系社会で解決したいと3つを挙げました。
 今回の選挙で谷派は、法人会員の委任状について事前に複数回にわたって問い合わせをしたが、選管からは選挙の2日前にならなければ連絡がなかったこと言及。今後文協は選挙規定や定款を改正し、クリーンな選挙をおこなってほしいと要望を語りました。
 今後の文協活動への参加については、新会長の上原幸啓氏の姿勢にもよるが、現在、文協評議員でもある谷氏は、文協に改革委員会ができれば、参加したいとの意志をかたりました。