中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

2008-01-01から1年間の記事一覧

ルーラ大統領、声明を発表

ブラジルのルーラ大統領は先頃開かれたG20首脳国会議で、世界的に広まりつつある金融危機から脱却を目指すために参集した各国首脳が注目する中で演説、多国間の代議制再建とファイナンス制の合法性などの見直しの必要性を強調するとともに、G20世界市…

浮気男には手痛い新法

連邦政府は、胎児と妊婦の健康に配慮して、妊娠中のDNA鑑定を禁止する新法令を制定しました。出産にかかる費用を全額負担しなければならない妊婦を助成する必要からも制定されたもので、これにより父親と見られる男性は、胎児を認知するしないに関わらず…

資金不足で隅田川花火のサンパウロ市開催中止

ブラジル日本移民百周年記念協会(上原幸啓会長)が開催を楽しみにしていたサンパウロ市での隅田川花火開催が中止となりました。同協会によると中止理由は、日本で開催するための資金が集まらなかったためだそうです。 花火大会は大晦日開催を計画しており、…

不法滞在者へ特赦令か

連邦政府のルイス・パウロ・バレット法務次官は11日、現在約5万人に及ぶ不法滞在外国人に対する特赦令を年内に制定するよう検討していると語りました。特赦令を検討しているのは、特赦を与えた国々から400万人の海外に不法在住しているブラジル人にも、同じ…

金融市場から外資流出

金融資本の逃避と貿易収支黒字の減少から、ブラジルの10月の為替市場は1999年1月以来の最悪となりました。外資の流出は46億ドルを記録しています。10年前、レアルへの投機的な攻撃と為替制度の変更から、外資の逃避が86億ドルを記録して以来のことです。

強盗2人を軍警が射殺

日本では考えられなことですが、ブラジルでは悪人と警察官の撃ち合いが日常茶飯事のごとく行われます。先日も、国際空港のあるグァルーリョス市で、押し入った3人組の強盗と警官隊が撃ち合いになり、犯人2人が射殺され、1人が重傷で病院に収容される事件が…

失業率は1998年以来の低水準

労働シンジケート経済研究所Dieeseは先月末、6大都市の失業率が8月の14.5%から9月には14.1%に下がったと発表しました。9月の失業率としては1998年以来の低水準です。失業者数は推定で283万9000人で、8月より7万2000人減少しています。 失業率の低下…

30万余の出稼ぎに試練の時代

アメリカに端を発した金融恐慌の余波を受け急激な円高に見舞われた日本では、輸出企業を中心に打撃を受け、減産を強いられた企業の中には、早々と派遣作業員の解雇をするところが現れています。最も弱い立場にいるブラジルからの出稼ぎ労働者30万人の中にも…

アマゾン地域の日系人口は5万人前後

汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長代理)が昨年から実施している日系人口調査によると、アマゾン地域の日系人口数は、約4万7500人から5万2500人と推定されています。パラー州だけで2万5000人から3万人が在住しているようです。 細かく見てみますと、アマ…

コンゴニアス空港拡張計画が浮上

航空機の大型化で危険な空港といわれているサンパウロ市内の都市型空港・コンゴニアス空港の拡張計画が日程に上ってきました。これは先頃行われたネルソン・ジョビン国防相、ジョゼー・セーラ、サンパウロ州知事、ジルベルト・カサビ、サンパウロ市長の三者…

イタウ銀行とウニバンコが合併

ブラジル中央銀行総裁エンリッケ・メイレーレス氏はさきごろ、金融持ち株会社のインベスティメントス・イタウとウニバンコ・ホールディングスが、傘下のイタウ銀行とウニバンコの合併で合意したと発表しました。 合併後の新会社イタウ・ウニバンコ・ホールデ…

蜂に刺され9人負傷、家畜も被害

10月も終わりに近づいたサンパウロ市から53キロメートル離れたアラサルグアマ市の郊外で、蜂の巣を突いたような騒ぎが起きました。文字通り、蜂に襲われ9人が負傷、家畜30頭も被害を受けたのです。この蜂騒動には地域の住民も驚き、蜂から逃れようと自宅から…

サンパウロ市長選、カサビ氏が大差で再選

26日に行われたサンパウロ市長選の決選投票で現職市長のジルベルト・カサビ氏(48歳、DEM=民主党)が、60.72%(379万558票)の得票率で再選を果たしました。カサビ氏は、前市長だったセーラ氏(PSDB=ブラジル民主社会党)が州知事選挙出馬のため副…

日系わずか6家族の市で市長に渡辺正男氏再選

マットグロッソ州州都クヤバ市から北方300キロにある人口1万7000人の地方都市サンジョゼ・ド・リオクラロ市の市長選で、現職の渡辺パウロ正男氏(55)が4500票(得票率55%)で再選を果たしました。わずか日系家族が6家族しか住んでいない市での市長再選は快…

ブラジル企業界は深刻にはならないと楽観的

進行する世界的な金融恐慌で、中銀メイレーレス総裁は、ブラジルの打撃は深刻なものではないと、楽観的な見通しを述べました。20日夜サンパウロ市で、企業界代表者を前に話したもの。 同総裁は、ブラジルは現在、ドル建て債務が減少し、公共部門の債務も減少…

海外送金が加速

米国に端を発した金融危機が深刻度を増すに従い、ブラジルから海外へのドル送金が急加速、ドルの逃亡が続いています。現地紙の報道によれば、10月当初の8営業日で送金が入金を30億5900万ドルも上回り、わずか8日間で9月送金総額の73%にも達しているそうで…

ブラジル、中国の経済成長鈍化を懸念

ブラジルにとっては米国に次ぐ大手の貿易パートナーである中国の経済成長が二桁を割り、第3四半期に9%にまで落ちてきました。これがブラジル工業界に暗雲をもたらしています。 米国に始まった金融危機が欧州に広がり、今では世界中が経済の停滞に見舞われ…

サンパウロ市民はドル高騰で生活が不安

日本の円高ドル安とは逆に、ブラジルはドルが高騰、輸入商品が軒並み上昇し、市民の間に先行き不安感が急速に高まっています。サンパウロ商業連盟によると、1ドルが一時2.314レアルに急騰(10月22日時点では2.118レアル)したことで、中国からの輸入商品が高…

バングー刑務所責任者が射殺される

リオデジャネイロ市で警備が最も厳重とされるバングー刑務所3の統括責任者、ジョゼ・ロウレンソ中佐が何者かに射殺されました。事件が起きたのは16日朝で、ロウレンソ中佐が乗った乗用車がプロモラールのファヴェラ前で60発もの銃弾を撃ち込まれ、中佐は即…

サトウキビからディーゼル燃料

バイオ燃料の先進国ブラジルが、2010年からサトウキビからディーゼル燃料の生産をはじめます。この新技術は米国カリフォルニア州のAmyris社が開発したもので、初年度は4億リットル、2012年からは10億リットルの生産を目標にしています。 生産工程は、…

対米債権高でブラジルは世界4位

ブラジルは米国国債の購入額が年々増加、2008年7月で合計1484億ドルに達し、日本の5934億ドル、中国の5187億ドル、イギリスの2908億ドル、対米石油輸出国が全体で1739億ドル、次いでブラジルとなっています。債権額を国別で見ると、世…

中南米からの欧米移住者が困難に直面

国際金融危機の影響はスペインへ移住したブラジル人を始め、中南米からの移住者を直撃しています。ブラジルのエスピーリト・サント州から移住したジョゼ・レーメさんは、住宅ローンを払えなく、マイホームを手放さざるを得ない状態にあります。スペインには…

9月、生活必需品が14都市で下がる

労組間社会経済調査統計局の発表によると、生活必需品バスケット(セスタ・バジカ)が、9月は14都市で値下がりしました。調査したのは16都市で、フロリアノポリス市(2.04%)、リオ市(0.42%)の2都市で上昇し、他の14都市で値下がりしました。最も下がっ…

日本航空、ブラジルから航空機を初購入

日本航空はブラジル・エンブラエル社製のリージョナルジェット機「エンブラエル170」を日本で初めて購入します。今年は2機購入予定で、2010年度まで順次購入していき、最終的には10機の購入予定です。導入予定の「エンブラエル170」の1号機が先頃完成、サン…

26日、サンパウロ市市長の決選投票

サンパウロ市長候補のマルタ氏(労働者党=PT)は第1回投票で32.8%の票を獲得、カサビ候補(民主党=DEM)の33.6%に及びませんでした。しかし、両候補共に過半数を制することが出来ず、10月26日に決選投票が行われます。3位に終わったアルキミン候補…

サンパウロ市会議員選挙で日系は惨敗、羽藤氏ら2人のみ当選

5日行われたサンパウロ市の市会議員選挙で、25人が乱立した日系候補は惨敗、羽藤ジョージ氏(PMDB)と神谷牛太郎氏(DEM)の2人しか当選しませんでした。 羽藤氏が日系ではトップの得票で40,847票(17位で当選)、神谷氏が29,914票(38位で当選)で、…

中国は航空機の第2市場

中国の東北地方、満州のハルビンに設立されたエンブラエルは、中国は米国に次ぐ第2の市場になると見ています。ハルビンで製造されているのはERJー145型機で、価格は5億ドルから5.5億ドル、客席数80〜120席。同航空機は年末までに47機から48機を製造する予定…

絶滅に瀕する野鳥や猿

野鳥のフォルミゲイロ・ド・リトラウは世界で絶滅に瀕している野鳥だそうですが、リオデジャネイロ州に棲むフォルミゲイロ・ド・リトラウもその危険性が指摘されています。原因は、猿のミコ・レオンに卵を食われてしまうためです。 ところが、そのミコ・レオ…

富田岩芳氏が「日本はデノミをする」と語る

監査法人トーマツ(等松)の創業者富田岩芳(いわお)元海軍主計大尉がブラジルを訪問されました。サンパウロ新聞社が同氏に「米国発金融危機の影響」についてインタビューしています。その全文を掲載します。 7千億ドルまでにも上る政府資金援助が承認され…

離婚と財産二分を迫られ老妻を射殺

サントス市近郊のリゾート地プライア・グランデに住む年金生活者のアルフレッドさん(76)が9月中旬、老妻ジャシンタさん(75)に向け至近距離から発砲、射殺しました。射殺後夫は、残っていた銃弾で自殺しました。調べに当たった警察は、夫の遺言状ともいえ…