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14州で犯罪組織6団体を一斉捜査

 国内メディアによると、国内14州と連邦直轄区で4日、国家犯罪組織撲滅グループが犯罪組織の一斉捜査を行いました。犯罪組織撲滅グループは組織犯罪撲滅を目的に各州検察局組織犯罪対策特別行動グループで構成されています。同日の捜査は、サンパウロ州を拠点とするPCC(州都第一コマンド)、リオ・デ・ジャネイロを拠点とするコマンド・ベルメーリョなど6つの犯罪組織を対象に行われました。この捜査で何人が拘束されたのかは発表されていません。

 サンパウロ州では、PCCのメンバーと疑われる人物のほか、つながりがあると思われる不動産、商業施設も捜査対象になりました。同州検察局は、「組織幹部、メンバーの拘束と、商業活動を利用した資金洗浄、市・州の公務員汚職の撲滅を目的に行ったもので、主に麻薬密売で資金を得ているPCCの収入源を潰すのが目的」と説明しています。

 トカンチンス州では勾留者収容施設で、武器、麻薬、爆発物や移動通信機器の押収の探索活動も行われました。連邦直轄区とゴイアス州では、携帯電話やPCCと関連するとみられるメモや記録が押収されています。