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ルーラ元大統領の控訴審判決に向け厳戒態勢

 地元メディアによると、ルーラ元大統領が建設会社から不正な利益を得たとして1審で有罪判決を受けた控訴審が24日、リオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市の連邦第4地域裁判所で判決が言い渡されます。同州治安当局は、控訴裁判前日の23日から裁判所周辺の交通制限するなどの対策をとり警戒しています。

 控訴審は昨年7月、第1審判決で有罪が言い渡されたのを受け、ルーラ氏側は三層型居室の所有者であったことはないと訴えの内容を否定、控訴していました。

支持率は衰えず

 ルーラ氏は今年の大統領選挙の立候補予定者の中で、世論調査では支持率が最も高くなっています。控訴審は24日午前に行われる予定。裁判当日を前に、ポルト・アレグレ市には国内各地からルーラ氏支持派と反対派が集合し始め、不穏な空気が醸成されつつあります。同州公共保安局は、裁判所周辺地域への「陸海空」全てのルートでのアクセスを制限しています。

 上空は航空機によって監視され、裁判所近くのグアイーバ湖畔には治安部隊が出動します。判事が裁判所へ行くための陸路による道路が危険、あるいは妨害された場合に備え、航空機の準備もされています。連邦検察庁財務省など、裁判所近隣に位置する公的機関は、アクセス規制に伴い就業時間が変更されました。