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大気の汚れは2時間でタバコ1本分=サンパウロ市=

 エスタード紙の報道によると、サンパウロ市内の路上に2時間もいると、1本のタバコを吸うのと同じぐらいのダメージが肺に与えられるとサンパウロ総合大学の研究で分かりました。市内で30年間生活すると、肺の状態は少量喫煙者(1日10本以下)と同じ状態になる可能性を指摘しています。同調査は、病理学者のパウロ・サルジバ医師を中心に死亡が確認された遺体を解剖、生前の生活調査と並行して肺の炭素量を測定して行われました。

 サンパウロ大学医学部大気汚染研究所のマリアナ・ベラス氏は、「以前は、剖検の際に黒い炭素で肺が一杯になっているのは、喫煙者である可能性が高かった。しかし今ではそう言えなくなっている。この研究は、サンパウロ市内で呼吸する事が喫煙と同等であり、蓄積される影響があることを示している」と説明しています。

 国連環境会議と世界保健機関(WHO)によると、毎年700万人が大気汚染(その半数は、薪のコンロや石炭ストーブ)に起因して死亡していると指摘しています。また、汚染レベルが適正水準を上回っている都市が80%以上あるとしています。サンパウロ市は、吸入可能な微粒子(粒子状物質またはPM2.5)のレベルが安全な10マイクログラム/m3を90%上回っているとされています。