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空港での麻薬押収量35%増加

 地元メディアによると、麻薬取締り当局はグアルーリョス国際空港(サンパウロ州)で1~8月間に1552キログラムの麻薬を押収し、232人を逮捕しました。押収量は前年同期比で35%増になっています。昨年同期は1150キログラムの押収でした。

 同空港では先週末だけで5人が麻薬密輸の現行犯で逮捕されています。捕まった5人の中にスペイン・バルセロナからブラジルへ到着
した25歳のブラジル人女性がおり、3キログラムのメタンフェタミン覚せい剤)を荷物の中に隠し持っていました。女は同空港内の連邦警察事務所に連行されました。警察事務所に着いたとき女は、ガラス扉を破り逃亡を図ったため、周囲は一時騒然となりました。

 連邦警察官は、先週末に捕まった5人のうち3人が30歳以下だったことから、運び屋の年齢に関心を示しています。捜査官は「運び屋として売人らに最も利用される年齢層は20~35歳だ。経済的理由から麻薬の運搬を引き受ける率が高そうだ」と話しています。

 また、コカインを隠し持って出発しようとする乗客の行き先は主に欧州、アジア、中東となっています。