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ジルマ・テメル両氏の当選は有効

 2014年の大統領選挙でジルマ前大統領(PT=労働者等)を正大統領、テメル現大統領(PMDB=ブラジル民主運動党)を副大統領候補として候補者連記名簿を示し運動、当選した件で、ブラジル社会民主党が不正があったと当選無効を訴え、選挙高等裁判所は6日から審理していました。9日夜、7人の判事による投票が行われ、過半数となる4人の判事が当選有効との判断を示しました。国内メディアが伝えています。

 6日からの審理では、ジルマ、テメル両氏の弁護側が「建設会社幹部による司法取引証言は14年に起こされた訴えには含まれていなかったもので、証拠として考慮されるべきではない」と主張しました。これに対し選挙高裁の報告官は、「ブラジル社会民主党が訴えを起こした時点でペトロブラス汚職に関連した資金の可能性が指摘されていた」と反論、証拠採用するよう求めました。判事7人のうち4人は、建設会社幹部の証言を証拠採用することに反対の姿勢を見せ、弁護側の主張に傾いていました。

 投票では、予想されたとおり4人の判事が「当選を無効とする十分な証拠はない」と当選有効と判断し、2判事が当選無効と判断しました。当選を有効とした判事は、建設会社の司法取引証言は14年時点にはなく、審理の材料には含められないとの認識を示し、汚職の資金が選挙運動に供給されたと結論付けるには十分な根拠がないと、これまでの考えを踏襲しました。「大統領の任期の剥奪は、明白な状況がなければ行うべきではない」という原則論を重視したと言えます。