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政治危機の噴出で経済の先行きは不透明

 物価上昇の勢いの衰えとより低い水準に引き下げられた各種金利が、小売業者の景況感に好影響を与えています。しかし、ミシェル・テメル大統領の不正疑惑噴出で再び政局が混乱し始めており、調子を取り戻しつつあった経済活動も先行き不透明感を増しています。

 国内メディアによると、全国商業連合がまとめた2017年5月の商業経営者信頼感指数は前月よりも2.7%高い103ポイントへ上昇し、小売業者の景況感が好転していました。前年同月に対する上昇率としては11年3月の統計開始以来最大です。

 発表された指標は、今年4月最後の10日間に実施されたもので、テメル大統領不正疑惑が噴出前の調査。このため全国商業連合では、「6月に指標が逆転(悪化)する可能性を排除しない。(5月の)これらの値は調査時点で直近の政治的な出来事を反映していなく、6月の結果がこれら(政局)のニュースに影響される可能性は非常に高い」とコメントしています。

 全国商業連合エコノミストの分析によると、「政局の混乱は様々な改革の進行を妨げ、商業者らの楽観論に冷水を浴びせるだろう。影響は小売業界だけにとどまらず経済活動全体に及ぶはずだ。小売業者らの投資意欲を削ぎ、新規採用意欲もしぼむ可能性が強い」としています。政界の混乱でブラジル経済は、再び停滞しそうです。