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制限速度下げで交通事故死減少

 サンパウロ州内の交通事故に関する情報を収集、分析する州の機関「Infosiga―SP」のデータで、同州内では交通事故による死亡者の数が昨年に比べて減少していることが判りました。地元メディアが伝えています。
 2016年1〜8月には同州内で約12万8000件の交通事故が発生、3867人が死亡しています。この死亡者数は15年同時期に比べ5・5%少なくなっています。サンパウロ市内における今年1〜8月の交通事故による死亡者数は645人。昨年同時期に対する減少率は州全体の3倍、16.7%減を記録しています。
 交通事故死亡者数の減少を専門家は、「各道路における制限速度の引き下げがその一助になっている」と指摘しています。「速度が上がれば事故によって死亡する人の数も増える。死に至る危険性は時速32キロメートルでは5%だが、時速45キロメートルでは48%に、時速64キロメートルでは85%に達する」と説明しました。
 サンパウロ市内では、マルジナル・ピニェイロス(ピニェイロス環状線)の最高速度が15年7月20日に時速70キロメートルから同50キロメートルに引き下げられたほか、主要道路で制限速度の見直しが行われました。しかし、先の選挙で次期市長に決まったジョアン・ドリア氏は、このマルジナル・ピニェイロスをはじめとする道路の制限速度を、市長就任後の17年1月から引き上げるとしています。
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 筆者の取材によれば、市民の間にはこの速度制限により車の渋滞が激しくなったとの苦情が多く、次期市長の政策を歓迎する向きが多いようです。