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ペトロブラス、ガスペトロを売却

 ブラジル史上最大といわれる汚職事件の渦中にある国営石油会社ペトロブラス(Petrobras)は、現金保有の強化と負債圧縮のための資産売却計画の一環として天然ガス等の製造、販売などを手がける同社子会社ガスペトロ社の売却を検討しています。地元メディア報じたもので、ガスペトロ社の売却についてペトロブラスは、イタウ・ウニバンコグループの法人向け及び投資銀行部門であるイタウBBA銀行の仲介で三井物産のブラジル子会社である三井ガスと交渉を進めているとしています。
 記事の中で、三井ガスはペトロブラスの事業パートナーで連邦警察が進める汚職捜査の調査対象になっているとし、三井グループは今月、エヅアルド・クーニャ連邦下院議長への贈賄の疑いも浮上したと伝えています。

三井グループ汚職に無関係?

 同記事で三井グループ汚職に関わっているとしていることについて、ブラジル三井物産サンパウロ新聞社に対し、「三井ガスが連邦警察の調査対象になっているという事実はなく、これまで複数のブラジルメディアが汚職捜査と三井グループを関連付ける報道をしているが、それらはすべて事実無根である」と説明しました。